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#65

名曲をうんだ詩人たち特集

名曲「夏の思い出」(作詞:江間章子、作曲:中田喜直)は、昭和22年(1947年)の終戦後の復興の気運が高まって頃に発表されました。
詩人として活躍していた江間は,ラジオ番組の演出家から夢と希望のある曲の依頼を受けました。その時に江間が思い浮かべたのが水芭蕉だったと言います。江間が実際に尾瀬水芭蕉を見たのは、昭和19年疎開中に食料を求めて群馬県片品村に足を運んだときでした。その時、尾瀬の入り口に水芭蕉の花が一面に咲いていました。
江間は子供の頃過ごしていた母のふるさと岩手の風景を思い浮かべました。江間は、作詞の依頼を受けた時、舞台を尾瀬にするか、岩手にするかとても悩んだそうです。
当時、ラジオから流れた「夏の思い出」は大ヒットし、尾瀬も一躍有名になりました。