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#59

作詞家:野口雨情特集

今回は、北原白秋、西條八十と並ぶ童謡三大詩人の一人野口雨情を特集。
野口雨情(1882年~1945年)は、茨城県北茨木市の海辺の町、磯原に生まれました。実家は裕福な廻船問屋で、政治家や学者を輩出した名家でした。そこで長男として大切に育てられました。雨情はいつしか文学を志、早稲田大学の前身である東京専門学校で、坪内逍遥の薫陶をうけます。
詩人として名声を得たのは37歳の時です。遅咲きながら63年の生涯の中で2,000余の詩を残しました。その童謡詩初期の作品が「七つの子」です。
この詩は、1921年(大正10年)に児童文芸誌「金の船」に掲載されました。夕暮れに山へ帰って行くカラスの姿に、子を思う親の気持ちを重ね合わせた優しさが感じられる詩ですね。