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#50

#50


♪楽曲♪
■夏は来ぬ(佐佐木信綱作詞 小山作之助作曲)びわ湖ホール声楽アンサンブル
■雨降りお月さん(野口雨情作詞 中山晋平作曲)東混ゾリステン
■夕焼け小焼け(中村雨紅作詞 草川信作曲)えびな少年少女合唱団
■青い眼の人形(野口雨情作詞 本居長世作曲) 東混ゾリステン
■叱られて(清水かつら作詞 弘田龍太郎作曲) びわ湖ホール声楽アンサンブル
■浜千鳥(鹿島鳴秋作詞  弘田龍太郎作曲) 東混ゾリステン
 
◆ミニ情報◆
「夏は来ぬ」は作詞:佐佐木信綱、作曲:小山作之助により明治29年(1896年)に発表されました。曲は、滝廉太郎も師事した作曲家:小山作之助の作曲で親交のあった歌人:佐佐木信綱に「日本的な歌詞を」と依頼したそうです。
 卯の花の 匂う垣根に
 時鳥 はやも来鳴きて
 忍び音もらす 夏き来ぬ
「夏は来ぬ」は文語で「夏が来た」という意味。歌詞には、国文学者で万葉集研究の第一人者でもあった佐佐木信綱のこだわりが詰まっています。卯の花は、初夏に花を咲かせるウツギの別名。万葉集にたびたび出てくる花です。実は、その多くが時鳥との組み合わせです。卯の花の垣根にホトトギスが鳴く様は、和歌ではお馴染みの光景です。「忍び音もらす」とは、その年最初のホトトギスが声をひそめてなく様子です。古今和歌集や枕の草子で使われてきた言葉です。佐佐木信綱は、このように、日本の伝統的な美意識を歌詞に織り込みました。