番組表

放送内容

#103

情景作家 山田卓司

ジオラマ、それは現実世界や空想世界を小さな模型で表現するアート。緻密な手仕事が作り上げるその独特の世界観が、多くの人々を魅了している。鑑賞用としてはもちろん、ジオラマ制作を趣味にする人も増えており、世代を超えて楽しまれている。
昔懐かしい情景を切り取ったかのような作品で知られ、ジオラマ界の第一線を走り続けているのが、山田卓司(65)。「情景王」の異名をとる山田が手掛けるジオラマは、昭和の風景が繊細に作り込まれ、そこに生きた人々の営みを生き生きと感じさせる。
プロモデラーとしても名高く、TVチャンピオン「プロモデラー王選手権」で3連覇を含む5回の優勝、さらに世界的な模型コンテスト「ユーロ・ミリテール」では情景部門で金賞を受賞。その技術力は国際的にも高く評価されている。
また、「月刊ホビージャパン」では毎月掲載を担当。プラモデルを駆使した多彩なジオラマを手掛け、昭和モチーフだけにとどまらず様々な作品を生み出している。
今、山田が新たに制作に取り掛かっているのは、昭和100年を記念するジオラマ。模型という枠を超え、物語を感じさせるような表現を追求する山田の技法、情景王たる所以に迫る。