番組表

放送内容

#102

パイロット 荻政二

日本航空のパイロットとして30年以上のキャリアを持つ荻政二(60)。世界中の空を飛び続け、これまでに操縦した総飛行時間は1万時間を超える。操縦桿を握るその手には、数えきれない旅の記憶と、乗客の命を預かる責任が刻まれている。
 
「飛行機を飛ばしたい」それは、幼い頃からの憧れだった。航空大学校を卒業して日本航空に入社すると、厳しい訓練を経て38歳で機長へと昇格し、夢をかなえた。
しかし2010年、会社は経営破綻。大きな試練に直面する中、荻はパイロットとして、安全面の意識も生まれ変わる機会ととらえた。仲間とともに、より安全でまた乗りたいと思われる航空会社を目指そうと、新たに700項目にも及ぶチェックリストを作成。社内で賛同者を増やし、実際に運用されることになった。その改革は日本航空再建に大きく寄与したと評価されている。
 
刻一刻と変化する天候下において1つとして同じフライトはない。それでも荻は「いかに飛行機を揺らさないか」を第一に考え、万全の事前準備と冷静な心で、安全なフライトを実現させている。その技術と経験は、若手パイロットたちにとって大きな指針。現在は、パイロットを指導する教官を育成する立場としても活躍している。
パイロットとして、そして指導者として今日も変わらず水平線の先を見つめる荻政二。その日々の仕事に迫った。