放送内容

#85

おもちゃドクター 角文喜

国分寺市の閑静な住宅街。その一角に、おもちゃを“治療”する「おもちゃ病院」がある。ドクターを務めるのは角文喜(76)。365日、朝昼晩いつでも入院可能。治癒率は95%に及び、治療費は原則無料だ。これまでに請け負ったおもちゃの数は9000を超える。
おもちゃには、持ち主の思い出が宿っている。そのため、角の元へ駆けこむのは、子どもから高齢者まで様々。持ち主の心に寄り添い丁寧な治療を施す角。伝えたいのは、「物を大切にしてほしい」というメッセージだ。
また、障がいのある子どものため、おもちゃを簡単な操作でも動かせるように改良することもある。喜ぶ子どもたちを見ることは何よりのやりがいだ。
開院から22年、おもちゃを治療しつづけるドクターの毎日にカメラを向けた。