放送内容

#81

ジェラート職人 柴野大造

石川県野々市市にある、ジェラートショップ “マルガーラボ” 。
ショーケースには、世界一に輝いたフレーバーをはじめ常時18種類のジェラートが並び、県外からも多くの人が足を運ぶ。
 
店を率いるのは、ジェラートの世界で頂点を極めた男、柴野大造(49)。
2017年に本場イタリアで開かれたジェラートの大会で、アジア人初の世界チャンピオンに輝くと、その後数々のタイトルを獲得。昨年、これまでの実績が認められ、イタリア人以外では初めてとなる“世界最高のジェラート職人”の称号が授与された。
 
「素材そのものより美味しくなければ意味がない」という考えのもと、ジェラートの可能性を追求し続ける柴野。ジェラートを食事として料理の中に取り入れる“ガストロノミージェラート”の分野でも研究を続け、新しい世界を届けようと日々開発に励んでいる。
 
今年1月に起きた能登半島地震では、柴野のジェラートに使われる能登産の材料の生産者も甚大な被害を受けた。未だ爪痕の癒えない能登のため行動を起こす柴野。そこには信念が込められていた。柴野のジェラートとともに歩む日々を追った。