放送内容

#70

写真家 レスリー・キー

マドンナやレディー・ガガ、ビヨンセをはじめ、数多の世界的な著名人を写真に収めてきたフォトグラファー レスリー・キー(53)。その活動はポートレートだけにとどまらず、広告やファッション誌など多岐にわたる。日本では、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のポスターやSMAP、AKB48のCDジャケットの撮影なども手掛け、その作品は常に話題を集めてきた。
シンガポール出身のレスリー。母子家庭に生まれ、幼少期は祖母に育てられたという。13歳の時、母にカメラを買ってもらったことをきっかけに写真に興味を持ち、カメラで人と関われる人間になろうと決意した。
撮影する時は、「この人に会うことは最初で最後かもしれない」と考えながらシャッターを切る。生まれた作品と同じくらい撮影現場も大切にしたいという気持ちで、相手の好きなもの、家族について、将来の夢まで聞き、対話する。そうして切り取られた一枚は、被写体の魅力を余すことなく写し出し、多くの人を魅了している。
作品に関わった人たち、さらに写真を見てくれた人たち全ての人生が変わるくらいの感動と喜びを与えたい。写真の可能性を信じ、人と向き合い続ける写真家、レスリー・キーの日々を追った。