放送内容

#65

天草エアライン 太田昌美

日本一小さな航空会社“天草エアライン”。
運航の開始は2000年で、現在では1日10便の運航をたった1つの機体で行っている。
車で行くには不便な主要都市とを繋ぎ、決まった便で医療従事者を乗せるなど、島の経済や観光、医療のライフラインとして重要な役割を果たしている。
このエアラインの客室乗務員の長を務めるのが太田昌美(52)。客室乗務員になってから23年のベテランである。
幼い頃から人と話すことが好きだった太田にとって、客室乗務員は夢だった仕事。母と「乗務員になるまで天草には帰らない」と約束し、福岡の専門学校に通った太田だったが、その後母が倒れ、乗務員になれぬまま天草に戻ることに。天草に空港ができることを知った太田は採用を受け、数度のチャレンジの後、ようやく母との約束を果たした。
太田は2度目以降のお客様は名前を覚えて呼ぶことを心掛けており、そうした客室乗務員との距離の近さが天草エアラインの魅力とされている。
そんな太田が率いる客室部では機内誌を手作りしたり、担当乗務員のハンコを溜めていくビンゴを作成したりと、天草ならではのサービスで乗客を出迎えている。
現在ではフライトを日々こなしながら、客室部後進の育成も行うまでになっている太田。
そのモットーは親しみやすさと自分らしさ。お客様に笑顔を届ける太田の日々に密着し、その流儀に迫った。