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放送内容
#62
ジャイアント馬場やアントニオ猪木、長州力など、名だたるプロレスラーのコスチュームを手掛けてきた男、小栗修(52)。マスクやガウン、タイツ、さらにはリングシューズなど、30年以上のキャリアを通して手掛けた衣装は2万着を超える。
祖母の影響で子供の頃からプロレスが大好きだった小栗は、裁縫が得意な母に手ほどきを受けながら、独学でマスクの製作を始めた。職人の道に進むきっかけとなったのは、高校2年生の時。2代目タイガーマスクに自作のマスクを渡したところ、それが試合で着用されたのだ。以来、コスチューム作りに夢中になった小栗は、これまで500人以上のプロレスラーのコスチュームを手掛け、業界シェア率は8割を超える。
コスチュームを製作する際は、いかに選手がいいパフォーマンスを出せるか、選手に喜んでもらえるかを考えるという。実際にスポットライトが当たった時の見え方なども意識し、着用した選手を見るために大会会場へ足繫く通う。さらに、見た目だけでなく耐久性にもこだわり、より良い生地を求めて海外へ赴くことも。プロレスを愛する自分だからこそ、作り出せるものがあると語る、小栗のコスチューム製作に密着した。