放送内容

#51

添乗員 平田進也

一風変わった旅行ツアーがある。夫が夜のお店を遊び歩くことに不満を募らせる女性のために、男性向けの高級クラブやニューハーフショーを貸し切る『仇討ちツアー 4時間の家出』。介護福祉士同伴で、介護する側もされる側も一緒に楽しめる『快GOツアー』。
企画したのは、旅行業界で「カリスマ添乗員」との異名をとる平田進也(66)。顧客目線の徹底したサービスで旅行者の人気を呼び、年間8億円もの売り上げを記録したこともある。
 
「何か”一番”になるものを持て」というのが、両親からの教えだった。幼少期は内向的な性格だったが、中学時代にものまねでクラスの爆笑を誘ったことで、人を笑わせる喜びを知った。大学卒業後、日本旅行に入社。ツアー客を楽しませるためなら、ものまねや仮装など何でもやった。平田が手掛けるツアーは10万円以上するものもあり、決して安くはない。それでも満足度は高く、リピート率はなんと7割を超える。今では2万人規模の”ファンクラブ”までできている。
何がそこまでお客の心を惹きつけるのか?番組は平田のツアーに密着した。
そして、平田が今見据えているのは、地域の魅力を発信すること。地域おこしツアーを企画したり、各地の自治体に請われて、いくつもの観光大使を務めている。長年にわたり旅行業界を牽引する男の信念に迫った。