放送内容

#46

自動車整備士 齋藤正

「旧車の駆け込み寺」とも呼ばれる自動車整備工場が京都にある。日本全国から依頼が殺到。「ハコスカ」の愛称で知られる日産・スカイラインGT-R、トヨタのコロナなど、60年代〜90年代を彩った名車が修理を待つ。
難しい修理を一手に引き受けるのは、自動車整備士・齋藤正(61)。旧車を中心にレストアやチューニングを行う齋藤は、国産、外車を問わず幅広い車種のメンテナンスを行う。時には絶版パーツまで作りあげ、動かなくなった旧車に命を吹き込む。
そこにあるのは「古い車を大切に乗り続ける文化が日本にも根付いてほしい」という思い。
環境問題から、2035年にはガソリン車の新車販売中止が決まるなど、車を取り巻く環境もめまぐるしく変化している。そんな中でも齋藤は常に新しい情報を仕入れ、過去のデータと照らし合わせながら、テストを重ねている。
密着中に彼のもとにやってきたのは、約10年もの間放置されていたHONDA LIFE。なんと50年前に誕生した車だ。エンジンはかからず、あらゆる箇所に問題がある車を齋藤は再び走らせることができるのだろうか。
車を愛する人々のために仕事を続ける、齋藤の日常に密着した。