放送内容

#43

北海道物産展バイヤー 本田大助

北のグルメハンターとの異名をとる男がいる。大丸松坂屋百貨店に勤務する本田大助(54)だ。任務は主に北海道物産展のバイヤー。全国各地で開催される北海道物産展に向けて、海産物や肉や野菜、スイーツなど、多岐にわたる商品を選定し、店舗を催事に誘致する。
百貨店において、北海道物産展は花形の催事。店舗によって違いはあるが、1週間で数億円売り上げることもざらにある。中でも本田は、カリスマバイヤーとして一目おかれる存在だ。
 
出身は神戸。北海道には縁もゆかりもなかった。転機が訪れたのは、入社から13年が経った2005年。当時の大丸では各店舗の物産展担当者が、それぞれの裁量で北海道の取引先と交渉し、物産展の商品を取り揃えていた。その非効率な状況を打破しようと、本田に白羽の矢が立った。北海道物産展を一括して担当するバイヤーとして、現地へ駐在することに。
全国の百貨店で唯一の北海道駐在バイヤーだ。
 
雄大な北の大地には、まだ知られていない魅力的な食材も多い。そこに眠る宝を探すべく、本田は広い道内を駆け巡り、新しい味を発掘していく。一方、その食材をよりおいしく、魅力的なものにして人々の元に届けたいという強い思いから、今では商品のプロデュースも手掛ける。
生産者の苦労や想いを知り、消費者へとつなぐために奮闘する本田大助の日々に密着した。