放送内容

#42

帝京大学医学部附属病院教授 白石憲史郎

日本人の二人に一人が罹患し、1981年から長らく日本人の死因の最多である「がん」。
医療技術が進歩している現代でも、再発リスクをはじめ多くの課題を抱えている。
 
そんな課題に、最先端技術をもって立ち向かう男がいる。
帝京大学医学部附属病院教授 白石憲史郎(53)。
「メスを入れない」がん治療に取り組んでいる、放射線治療のスペシャリストだ。
 
彼のポリシーは、術後の患者の生活まで配慮して、ダメージを最小限にし、かつ再発を起こさないこと。例えば乳がんにおいては、従来では乳房を直接切除していたが、放射線治療を用いることによって、乳房を残したまま、がん細胞のみを無力化することが可能になる。
がん治療を探究し続ける男の日常を迫った。