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2012年にカクテルの創造性を競う世界大会で総合優勝、2021年にはバー業界で最も影響のある100人に選出され、アジア人トップとなる4位を受賞するなど、日本バー業界を牽引するバーテンダー・後閑信吾(40)。
彼のバーテンダーとしてのキャリアは、地元川崎のバーからスタートした。
営業時間以外にも練習を続けるなど努力を積み重ね、若くして店長を任されるまでに。
そこからさらなる成長を求め本場アメリカへ渡ることを決意し、23歳の時、単身ニューヨークへ向かう。現地での仕事のつてもなく、英語も満足に話せなかった後閑は当初、日本食レストランで働きながらスキルを磨いていった。その時の給料は1日15ドル、毎日激安ベーグルとまかないだけの生活を送っていた。
そこから数ヶ月後、一度入社を断られたニューヨークの名店「Angel’s Share」から誘いを受け働くことに。
下っ端のバーテンダーからはじまり、ヘッドバーテンダー兼バーマネージャーにまで上り詰めた。
2012年に出場した世界大会では、抹茶とラムを掛け合わせたオリジナルカクテル「Speak Low」を披露。後閑自身のルーツである日本と抹茶で表現した1杯は審査員の心を掴み、
見事優勝を飾った。
現在の後閑の活動はバーテンダーだけにとどまらない。国内外で次々と新たなコンセプトのバーをプロデュースし、客を楽しませ続けている。
さらにカクテルコンペの審査員やバーのイベントに出演するなど、
日本にバーカルチャーを根付かせたいと日夜精力的に活動を続けている。
そんな日本バー業界を牽引する後閑信吾の仕事に密着した。