放送内容

#15

素粒子物理学者 多田将

肩まで伸びた長い金髪に迷彩服。およそ学者とは思えない出で立ちだが…実は世界最先端の研究を行っている学者だ。素粒子物理学者・多田将 52歳。
素粒子とは、物質の最小単位。これまで、日本人のノーベル物理学賞受賞者は12人いるが、そのうち7人が素粒子物理学の分野。日本はこの分野の研究で世界トップを走っているのだ。
多田の職場は、茨城県東海村にある大強度陽子加速器施設「J-PARC」。物理学や科学など、あらゆる分野の研究を行っている実験施設だ。現在500名にも及ぶグループのリーダーとして、素粒子の中でも謎に包まれた物質「ニュートリノ」について研究を進めている。
これを通して多田が追い求めるのは、「なぜ物質が存在するのか」という究極の疑問。つまり、この世の中に人間が存在する理由を証明しようとしているのだ。
番組は、世界の最先端をひた走る日本のニュートリノ研究を牽引する多田に密着。その壮大な実験計画の全貌に迫った。