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#47
「東寺」(京都府) 「延暦寺」(滋賀県)
「東寺」(京都府)
東寺(京都府)はもともと、平安京の入口に建てられた官寺。やがて嵯峨天皇がこの寺を下賜したのが、唐から真言宗を持ち帰った弘法大師空海です。空海は講堂内に、仏像21体が密教の教えを示す「立体曼荼羅」を作り上げました。仏像群のうち創建当時のまま残る15体は、国宝。大日如来を中心に仏像が居並ぶ空間は圧巻です。現存中、日本一の高さを誇る五重塔も空海の創建。空海が10年暮らした御影堂では、今も毎朝食事が捧げられています。
「延暦寺」(滋賀県)
延暦寺(滋賀県)の始まりは、最澄が比叡山に結んだ草庵。平安遷都ののち、桓武天皇の支援を受けて発展します。やがて全山を伽藍とする大寺院となり、最澄没後には僧侶を公式に認める戒壇の設立も許されて、多くの名僧が輩出。千二百年の時を経て、今も多くの修行僧が研鑽を積んでいます。命懸けの荒行として知られる「千日回峰行」は、比叡山の諸仏諸堂を巡拝し、千日で地球一周分の距離を歩くと言います。その修行道を五木さんも駆け抜けました。