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#46
「清水寺」(京都府) 「永平寺」(福井県)
「清水寺」(京都府)
「清水の舞台」で知られる清水寺(京都府)。寺名の由来の清水は境内の音羽の滝に、三筋に分かれて流れています。本堂内々陣には、三体の秘仏・十一面千手観音立像、毘沙門天立像、地蔵菩薩立像。五木さんの参拝時には、奥の院の三面千手観音菩薩坐像が243年ぶりに開帳されていました。像の掌に結ばれた紐が垂れ、それを握って観音菩薩と縁を結びます。様々な宗派と関わりを持つ清水寺を五木さんは、「仏教という海を悠々と泳ぐ巨鯨」と語りました。
「永平寺」(福井県)
都を後にした道元が、越前の深山幽谷に開いた永平寺(福井県)は曹洞宗大本山。樹齢数百年を超える杉木立が囲む堂宇には、道元の教えが息づきます。掃除が行き届いた伽藍はすがすがしく、常時200人以上の雲水が厳しい修行生活を送っています。坐禅はもちろん、日常生活そのものが修行だとするこの寺で、五木さんも精進料理をいただきました。食前食後に偈文を唱え、私語は厳禁。雲水と同じ作法に則って肉食を禁じた食事を噛みしめました。