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#56
「阿岸本誓寺」(石川県)「善光寺」(長野県)
「阿岸本誓寺」(石川県)
奥能登の深い森を背にして立つ阿岸本誓寺(石川県)。本堂の茅葺き屋根の大きさは全国でも三本の指に入ります。能登における最大最古の真宗寺院として、信仰篤い門徒たちに支えられてきました。本尊阿弥陀如来坐像を祀る堂内に集った門徒たちは、住職の法話に耳を傾けます。五木さんは一人の門徒宅で、高さ2メートルにも達する漆塗りの仏壇と向き合いました。北陸の多くの門徒は今も朝夕、自宅に設えた仏壇に念仏を称える暮らしを守っています。
「善光寺」(長野県)
「牛にひかれて善光寺参り」は、思わぬ偶然でよい方面に導かれることの譬え。善光寺(長野県)の本尊はすべての人を極楽往生へ導くとされ、古来、身分を問わず幅広い信仰を集めてきました。本堂外陣には、参拝者に撫でられて表情さえ見えなくなった賓頭廬尊者(びんずるそんじゃ)像。148畳もの内陣に進めば金色の二十五菩薩像。無宗派のこの寺を天台宗の大勧進と浄土宗の大本願が護持しています。本尊の一光三尊阿弥陀如来像は絶対秘仏。身代わりの前立本尊御開帳は7年ごとに催されます。