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#479

山口恵以子(小説家)

ゲスト×インタビュアー
山口恵以子(小説家)× 吉永みち子(作家)

1958年、東京の江戸川区松江生まれ。実家は、理髪用のハサミを作る町工場。
1970年代、当時ブームとなっていた少女漫画に熱中。“私は絶対に漫画家になる”…確固たる自信を秘めていた。

大学卒業後、22歳から宝石店の派遣社員となって、夢を追い続けた。
だが、33歳にして、将来の設計図は「脚本家」に書き換えられてしまう。
松竹シナリオ研究所に2年間通って、脚本作りの基礎を学んだ。やがて、脚本のベースとなる筋書きを作る「プロットライター」の職を得る。非凡な才能が花開き、サスペンスドラマの依頼などが次々と舞い込む売れっ子となった。ところが、プロットライターの現実は意外なモノだった。

新聞販売所の社員食堂で働くようになった時、44歳。その職場が山口に幸運をもたらすことになる。知られざる食堂の舞台裏と人生を変えた食堂の恩恵を語ってくれた。

去年、認知症を患った母を看取った山口。18年間の闘病生活だった。母が認知症を患った瞬間、介護サービスのメリット、自宅介護への決断…母に寄り添った18年間の日々をいま振り返る。

インタビュアーは、作家 吉永みち子