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#470

中村メイコ(女優)

ゲスト×インタビュアー
中村メイコ(女優)× 宮嶋泰子(スポーツ文化ジャーナリスト)

1934年5月13日、著名なナンセンス作家の中村正常と、元新劇女優チエコの一人娘として生まれた中村メイコ。白いテラスのある洋風な家で、当時としては珍しいハイカラな環境で育てられた。

デビューのきっかけは、作家だった父が小さなメイコを抱き上げる様子を撮影した写真が雑誌に掲載されたこと。それが、コミカルな漫画の主人公、フクちゃん役を探していた映画製作者の目に留まったのだ。

2歳半での映画出演。自然体でふるまうメイコの仕草は、天才子役として一躍有名に。そこからメイコの芸能生活が始まった。映画の現場は、あの巨匠・黒澤明が、まだ助監督の時代。2歳のメイコの世話をしてくれていたという。黒澤のお兄ちゃんと慕っていたメイコと黒澤明の知られざるエピソードを紹介。

仕事が忙しく、小学校にもほとんど通えなかったという少女時代。実は、その頃に、中村メイコ“7色の声”誕生の秘密があるという。孤独だったからこそ、一人遊びに夢中になったという少女の頃の思い出とは? 
23歳、作曲家の神津善行さんと結婚。3人の子供の子育てと、12本ものレギュラー番組を抱えた女優、という2足のわらじ生活が始まった。子供たちは、長女が作家、次女が女優、長男が画家へと成長。まさに芸術一家。そこには、小学校にほとんど通えなかった中村メイコならではの、独自の子育て術があるという。

中村メイコが唯一無二の親友と呼ぶのは、故・美空ひばり。休みができるごとに、中村メイコの家を訪れ、家庭生活の安らぎを得ていたという。メイコが見た“愛すべき”美空ひばりの素顔とは?

インタビュアーは、スポーツ文化ジャーナリスト 宮嶋泰子