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#469

岩下志麻(女優)

ゲスト×インタビュアー
岩下志麻(女優)× 小松靖(テレビ朝日アナウンサー)

太平洋戦争が開戦した1941年、東京・銀座に生まれた。両親は新劇俳優。伯父は歌舞伎役者の4代目河原崎長十郎。岩下も小学生の頃から日本舞踊を習っていた。
デビューは高校2年の時。NHKの連続ドラマ「バス通り裏」に出演。だが、女優になる気は全くなかったという。

1960年、成城大学入学と同時に映画会社「松竹」に入社。女優王国・松竹の同期は倍賞千恵子と鰐淵晴子。松竹3人娘と呼ばれた。岩下はデビューの翌年、映画「あの波の果てまで」の三部作で主演を務め、一躍、清純派女優のトップに躍り出る。
そして、デビュー2年目。女優の礎を築いてくれた恩師と出会う。

人気と実力を兼ね備えていた折、26歳で10歳年上の映画監督・篠田正浩と
結婚。引退の心配がされたが、女優を続けたのにはワケがある。
けれど、長きに渡る女優生活の中で、たった1度だけ女優を辞めようと思い立った
のが、子供を授かった時だという。当時の胸の内を語る。
岩下の当たり役と言えば、やはり「極道の妻たち」だろう。
初めての主演は1986年、45歳の時。シリーズ8作品はいずれも大ヒットし、極道の女を演じさせたら、岩下の右に出る者はいなかった。撮影現場の舞台裏から、役に入り込み過ぎて起きた日常生活の珍事まで、赤裸々に教えてくれた。
現在、79歳。今、どうしても挑戦してみたい役があるそうだ。その役とは?
岩下がインタビューの舞台として指定したのは、横浜にある「ホテルニューグランド」。1927開業。歴史に培われた日本を代表する老舗ホテルで向き合う。
インタビュアーは、テレビ朝日アナウンサー 小松靖