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#445

松尾スズキ(作家 演出家 俳優)

ゲスト×インタビュアー
松尾スズキ(作家 演出家 俳優)×小島慶子(タレント、エッセイスト)

1962年、福岡県北九州市出身。国鉄職員の父、年の離れた兄と姉がいる末っ子。
絵を描くことが好きだった少年は、集団行動が苦手。「前に習え」と言われると前の概念を考え、その動きが馬鹿馬鹿しく思えてできなかったというほど、一律が嫌いな少年だった。
演劇との出会いは地元の大学時代。漫画研究会のレベルの高さに鼻を折られ、演劇部へ。
大学時代に自作の初舞台は、今の松尾ワールドに通じる内容だった。卒業後は演劇の世界には進まず、上京して就職。しかし1年足らずで退職。1988年、26歳で「大人計画」を旗揚げ。実は松尾、役者の自分には弱点があるという。それは一体?そして松尾がものづくりでこだわる「笑い」についても語ってくれた。

1997年には、演劇界の芥川賞と称される「岸田國士戯曲賞」を受賞。審査員を務めた演出家・野田秀樹は「同じ戯曲家として嫉妬する」と絶賛。
さらに、舞台を手がけながら、小説も書き、3度芥川賞にノミネートされている。松尾は、自分には時代の風を感じる「勘」が備わっていると感じることがあるという。その能力とは?
10月公開の新作映画「108~海馬五郎の復讐と冒険~」では脚本・監督・主演を務め、その制作秘話や、シアターコクーン芸術監督就任式の舞台裏など、松尾スズキの魅力が詰まった1時間。