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#437

坂東眞理子(昭和女子大学理事長・総長)

ゲスト×インタビュアー
坂東眞理子(昭和女子大学理事長・総長)× 小島慶子(タレント、エッセイスト)

1946年、雄大な立山連峰を望む富山県立山町に、4人姉妹の末っ子として生まれる。健康優良児で成績もすこぶる良かったという。1965年、東京大学に進学。4年生大学に進む女性が、まだ数少なかった時代。この頃から坂東は、世間が描く理想の女性像に戸惑い、強く反発していく…。
就職は結婚までのワンステップ。多くの女性たちがそんな常識に縛られている中、坂東は総理府の内閣官房広報室に配属される。官僚生活3年目に結婚し、26歳で1人目の娘に恵まれた。しかし、徹夜で作業に追われることもある官僚の仕事と育児の両立は、筆舌に尽くしがたい苦労があったという。
人生の転機は1975年。国連がこの年を「国際婦人年」と宣言し、各国に女性の地位向上を呼び掛けたのだ。坂東は、日本初となる「婦人白書」を作成し、これをキッカケに彼女の人生は開けていった。
坂東はこの春、人生の後半期を生きる人々に贈るエールとなるエッセイ「70歳のたしなみ」を書き下ろした。いわく、70代は新しいゴールデンエイジ。坂東が考える、人生の黄金時代を前向きに生きるヒントや、高齢者のたしなみとは? さらに、豊かな生き方への提言「女性の品格」の誕生秘話や、今、身に付けて欲しい品格の話も。男女問わず、私たちが忘れかけている品格を提示してくれた。
インタビューは、坂東が理事長と総長を務める昭和女子大学で行われた。全国の女子大で8年連続、就職率トップの昭和女子大学のキャンパスを巡りながら、これからの日本人女性に必要な課題も教えてくれる。