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#429

岸惠子(女優・作家)

ゲスト×インタビュアー
岸惠子(女優・作家)× 吉永みち子(作家)

1932年、神奈川県横浜生まれ。物心ついた頃は、日本は太平洋戦争真っただ中。
12歳の時、忌まわしい横浜大空襲を経験した。

1945年、終戦を迎えた年、横浜の女学校に進学した岸は、銀座にあった小牧バレエ団に入団。週に3回、レッスンを受けた。そんなある日の帰り道、心を突き動かされるモノと出会う。それこそが、女優・岸惠子誕生のキッカケとなった。

高校卒業後、松竹の研究生になった岸は、早くも2年目にして、一躍トップスターになる当たり役に恵まれる。すれ違いのメロドラマ、映画「君の名は」。ヒロイン、氏家真知子を演じ、爆発的な人気を博した。この時、21歳。岸は何を思っていたのか?

けれど、その3年後、人生は思いがけない方向に向かう。映画「忘れえぬ慕情」で出会ったフランス人監督イヴ・シァンピと結婚。約束された女優人生と決別し、フランスで生きる道を岸は選んだ。当時はまだ、自由に海外へは行けなった時代。岸の胸にあった覚悟とは?

さらに、86歳になって書き下ろしたエッセイ集。新たに挑んでいる舞台。そして、孤独について。今も輝き続ける女優・岸惠子の素顔に迫る!