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#400

市村正親(俳優)

ゲスト×インタビュアー
市村正親(俳優)× 小松靖(テレビ朝日アナウンサー)

1949年、埼玉県川越市で生まれた市村。
俳優を最初に志したのは高校生の時。上級生を送る会での演劇をきっかけに、役を演じる面白さに魅了されていった。
高校卒業後は、水戸黄門でおなじみの名優・西村晃の付き人として3年間を過ごす。西村とのエピソード、そして、その後の市村の活動を決定づけた西村晃の言葉とは…。

その後、市村は劇団四季へ入団。ここで出会ったのが演出家の浅利慶太。実は今回のインタビュー収録は、「浅利慶太さんお別れの会」と同日に行われた。恩師とのかけがえのない日々の思い出…市村は記憶の断片を明かした。そして、劇団四季では盟友ともいえる鹿賀丈史と出会う。相棒と言い切る鹿賀とのエピソード話す時、市村はどこか照れくさそうで、嬉しそうだった。

市村は今年10月から新たな挑戦を始める。黒澤明監督の映画「生きる」を初めて舞台化するのだ。主人公は、市村と鹿賀丈史がWキャストを務め、共演者にはミュージカル初挑戦となる市原隼人を抜擢。演出は宮本亜門、音楽はブロードウェイ・ミュジカルでグラミー賞を受賞したジェイソン・ハウランドという豪華な布陣。まもなく定年を迎えようとしている男が胃がんになり、残りの人生をかけて市民のため小さな公園を作るという物語に、市村は特別な気持ちで臨んでいた。

インタビューの最後に、市村は普段あまり語ることのない家族について話してくれた。息子二人とのかけがえのない時間。俳優・市村正親の表情が優しいパパになった瞬間だった。

ユーモアを交えながら明かしてくれた数々のエピソード。今回のインタビューを見終えたら、きっと人間・市村正親がもっと好きになるだろう。魅力ある人間の生き方を教えてくれる1時間になるはずだ。