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#362

森山良子(歌手)

ゲスト×インタビュアー
森山良子(歌手)× 小松靖(テレビ朝日アナウンサー)

1948年、東京・代々木上原生まれ。父親はサンフランシスコ生まれの日系2世。日本ジャズ界のパイオニア的存在であるトランぺッターだった。母親は元ジャズシンガー。家には大きな蓄音機があり、常にジャズの名盤が流れていたという。
森山が高校生だった1960年代は、フォーク全盛期。アメリカン・フォークソングのバンドを結成し、青春をおう歌していた。転機が訪れたのは、高校3年生の時。友人のピンチヒッターとして出演したラジオ番組で歌を即興で作ると、その曲のリクエストが殺到したのだ。そして翌年、歌手デビューが決定する。その歌は、今や教科書にも載っている「この広い野原いっぱい」。鮮烈なデビューとなったが、森山が本当に歌いたかったのは、フォークソングではなく、幼いころから慣れ親しんでいたジャズだった…。
フォークブームが去ると、今度は歌謡曲を歌うよう命じられる。それでも大好きな歌だからと、歌わなかったことはない。21歳の時にリリースした、歌謡曲「禁じられた恋」は、オリコン8週連続1位を獲得。NHK紅白歌合戦にも初出場した。しかし、実は森山にも1度だけ歌をやめようと思ったことがある。それはデビューから4年、1歳年上の兄が急性心不全でこの世を去った時だった。そんな兄への思いをつづった歌が「涙そうそう」だ。誰もが知るこの名曲の制作秘話と特別な思いを語る。
長男でシンガーソングライターの森山直太朗もデビューから15年を迎え、昨年暮れには親子共演も実現。放送終了後から大きな反響があったという「聖者の行進」を、今回フルコーラスでお届けする。さらに、直太朗との親子関係から、娘婿でお笑いコンビ「おぎやはぎ」の小木博明との2世帯暮らしまで、普段はあまり明かされないプライベートをたっぷり語る。
インタビューの舞台は、東京・西麻布。森山が20年以上なじみにしているおでん屋で、直太朗と同世代のテレビ朝日アナウンサー小松靖と、一献を傾けながらのざっくばらんな語らいとなった。現在69歳、元気に楽しく生きる森山流の秘けつが赤裸々に明かされる!