バックナンバー

#356

牧瀬里穂(女優)

ゲスト×インタビュアー
牧瀬里穂(女優)×舘野晴彦(編集者)

1971年、福岡市生まれ。サラリーマンだった父親の転勤で、幼稚園は鹿児島、小中学校は佐賀県で過ごす。幼いころは、母親の勧めで始めたクラシックバレエに熱中する少女だった。
中学3年生の時、スカウトされたことがきかっけで地元企業の広告モデルを務めるようになる。しかし、進学した高校はアルバイト禁止。モデルをやめようかと考えていた時に、東京の芸能事務所から声がかかる。
17歳の春に上京し、その年末、JR東海「クリスマスエクスプレス」のCMに出演。このCMが大反響を呼び、牧瀬はスターへの階段を上り始めた。 18歳の時には映画「東京上空いらっしゃいませ」で映画初主演。新人に対して決して妥協を許さない相米慎二監督に、徹底的に鍛えられたという。同年公開された主演映画「つぐみ」と合わせ、各映画賞では15もの女優賞に輝いた。
さらに、竹内まりやプロデュースによるデビューシングルは50万枚を超える売り上げを記録。大企業のCMに次々と出演が続く。ハードスケジュールの中、22歳で日本舞踊の稽古に通いだしたのは、演技の“糧”にしたいという向上心から。30歳になると英語を学ぶため、カナダに4カ月間の留学をし、周囲を驚かせた。女優業を一時離れてみて、改めてその仕事の面白さに気づくことになった貴重な経験だったという。
2008年にはファッションプロデューサーのNIGO(R)と結婚。これを機に、慌しい生活をリセットし、毎日の暮らしを大切にしながら仕事の幅を広げている。
45歳になった今、牧瀬は自身の半生をどう見つめるのか? 貴重なプライベート写真と懐かしい映像で“時代の象徴”として走り続けたその女優人生をたどる。