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#345

鶴見辰吾(俳優)

ゲスト×インタビュアー
鶴見辰吾(俳優)×小島慶子(タレント、エッセイスト)

1964年、東京都港区青山生まれ。青山小学校に通っていた鶴見少年の密かな楽しみは、「宝塚」だった。憧れは「ベルサイユのばら」のアンドレ。自分も将来は舞台に立ちたいと思っていたが、男はタカラジェンヌになれないと知り、泣く泣く断念したという。
中学に進学すると、早速芸能界への切符を手にする。きっかけは、叔母が応募したテレビドラマのオーディション。片平なぎさの弟役に、2000人上いる応募者の中から選ばれ、12歳で子役デビューを果たした。
1979年、自身の代表作となる「3年B組金八先生」に出演。同級生と恋に落ち、妊娠、そして、1人の父親となる中学生役を見事に演じた。当時は鶴見自身も中学生だったため、等身大の自分とはかけ離れた役柄を演じることに、とても苦労したという。
順風満帆に役者人生を歩んできたかのように見える鶴見だが、30歳の手前で壁にぶち当たる。役者としての将来に不安を覚え始めたのだ。共演した根津甚八にそのことを相談すると、自分が出演中の映画の監督に、鶴見を推薦してくれた。殻を破った鶴見は、人生初となる悪役に挑んだ。また、映画「GONIN」では、暴力団の若頭役に挑戦。そのリアルな演技が評判になった作品だが、撮影現場での苦労は尽きなかった。果てしないダメ出しが続き、これまでの役者人生を全て否定されたような感覚に陥ったという。苦難の時期を越え、鶴見はそのようにはい上がったのか?
プライベートでは、2004年に一般女性と結婚。結婚までの8年間、2人の間に起きたドラマよりもドラマチックな逸話とは?
現在、結婚13年目。妻の特技は鶴見を“お姫様抱っこ”することだという。仕事面でも鶴見の一番の批評家で、妻からのダメ出しは数知れず…。そんな伴侶とのプライベートを赤裸々に語る。
また、ロードバイク好きとしても有名な鶴見。1カ月に2000km以上走る驚きのエピソードとは? さらに50歳を超え、フルマラソン3時間9分という驚異的な記録を打ち立てた、その原動力とは?
7月24日に公開される、ブロードウェイ・ミュージカル「ピーターパン」の最新裏話も。今回で6回目の出演となる鶴見は、フック船長と厳格なウェンディの父親の、1人2役をこなす。公開直前の心境と意気込みを語る。
“演技のデパート”という異名を持ち、これまでに200本以上の作品に出演してきた鶴見辰吾。その知られざる素顔と役者人生に、タレント、エッセイスト・小島慶子が鋭く迫る!