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#327

土井善晴(料理研究家)

ゲスト×インタビュアー
土井善晴(料理研究家)×宮嶋泰子(テレビ朝日スポーツコメンテーター)

料理番組「おかずのクッキング」で長年にわたり司会を務め、著書である「一汁一菜でよいという提案」が、発行部数10万部を超え話題に。父は「おふくろの味」という言葉を世に広め、テレビ創世記から家庭料理の大切さをわかりやすい口調で伝えてきた家庭料理研究の第一人者、土井勝。そんな偉大な人物を父に持つ土井は、英才教育を受けたサラブレッド…と思われがちだが、その半生は意外なものだった。
料理の世界に飛び込んだのは20代になってから。料理人としては、かなり遅いスタートであるうえ、出発点は日本ではなく外国から。単身ヨーロッパへ渡り、世界の一流の現場で基礎を学び、帰国後は日本料理の名店で腕を磨いた。父と同じ料理の世界に生きながら、料理人としては全く別の道を歩んできた土井。そこからなぜ、父と同じ料理研究家という職業に就いたのか? 土井の半生をたどり、その理由を探っていく。
そして、話題の著書「一汁一菜でよいという提案」についても。白いご飯に、おかずも兼ねた具沢山のみそ汁、そして漬物。これを毎日食べれば良い、という考え方が、今なぜ多くの人々の共感を得ているのか。家庭料理に対する土井の考え方を聞いていくうちに、その答えが見えてくる。
さらに、父から受け継ぎ、現在も出演を続ける「おかずのクッキング」の裏話も。料理経験が少ない共演のアナウンサーについて、土井ならではの接し方も明かしてくれた。さらに、番組では、普段はなかなか見ることができない料理番組の裏側にも密着する。
今年60歳を迎え、人生はここからがスタートだという土井善晴。料理という枠を超え、人間の“幸せな生き方”とは何なのか? を考えさせられる1時間!