放送内容

#109

京都ゴルフ倶楽部(前編)

京都府京都市にある「京都ゴルフ倶楽部・上賀茂コース」を探訪。
戦後に進駐軍によって計画されたコースです。
 
世界文化遺産である賀茂別雷神社の敷地内に造られており
至る所に和の演出が凝らされています。
 
コンパクトな設計ですが、ほとんどのグリーンが、中央付近が高く周囲が低い
お椀型となっているため、アプローチが鍵となります。
 
世界的にも珍しい歴史をもつコースに、関根勤が挑戦します。

 
【出演】
関根勤
原田怜奈(プロゴルファー)

 


 

京都府 京都ゴルフ倶楽部 上賀茂コース
京都府京都市にある、進駐軍によって計画された京都最古のゴルフ場。
1948年に開場。MAINグリーンは18ホール/Par69/5827Y、SUBグリーンは18ホール/Par68/5332Yを有し、セルフプレーが基本となっている(所属キャディー無し)。
設計したのは、進駐軍の一員として京都に駐留していたハロルド・C・シェフィールド氏。軍人のレクリエーションのため計画されたゴルフ場は、「将来の観光資源になる」と、京都府知事の協力も得て、紆余曲折の末に完成させた。クラブハウスは京都大学農学部の建物を改修して利用し、キャディーバッグの受け渡しは階段下の建物で行う珍しい造りになっている。
コースの特徴は、箱庭のようなコンパクトなレイアウトで距離は短いが、お椀型のグリーンが多く難しい。また、ブルドーザーなどの重機を進駐軍から借りられたため、細やかなアンジュレーションが比較的少ない。

 

<施設情報>
・住所:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山
・電話:075-791-2161
・公式サイト:https://www.adachi-group.co.jp/kyoto/kamigamo/

 

近隣スポット「賀茂別雷神社(上賀茂神社)」
京都三大祭りの一つ「葵祭」を行う世界文化遺産。ゴルフ場の大部分は神社の敷地内に作られた。

 

<施設情報>
・住所:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339
・電話:075-781-0011
・公式サイト:https://www.kamigamojinja.jp/

 

近隣スポット「葵家やきもち総本舗」
賀茂別雷神社(上賀茂神社)の目の前にあり、上賀茂名物「やきもち」が人気の店。神事で使うお供え物も作っている。

 

<施設情報>
・住所:〒603-8047 京都府京都市北区上賀茂本山339 上賀茂神社明神会館内
・電話:075-366-2463
・公式サイト:https://www.aoiya.jp/

 

今回の探訪者:関根勤さん、原田怜奈プロ
今回探訪するゴルフ好きは関根勤さん。ゴルフ歴49年で、ベストスコアは69。共にラウンドするのは原田怜奈プロ。京都府出身で、得意なクラブはドライバー。
ゴルフ場の特徴を解説するのは江ヶ崎忠晴さん。ゴルフ歴35年で、ベストスコアは73、ラウンドしたゴルフ場は1138コース。

 

和の演出を凝らしたクラブハウス
絨毯は石畳をイメージし、壁は校倉仕上げ。照明は唐傘を使用し、自動ドアを格子戸風に加工するなど、和を演出している。
さらに、女性用浴室には吉野杉の一枚板で作った化粧台に、信楽焼の洗面台と竹の装飾をした蛇口を設置している。

 

1番ホール「歴史が詰まったスタートホール」
1番ホール/370Y/Par4。スタートホールはやや打ち下ろし。
フェアウェーは右傾斜しているためボールが右へ出やすく、池に注意!
この池は、1927年開講の上賀茂遊泳術講習所として、現在に至るまで古式泳法の修練が行われている。

 

2番ホール「ボールがこぼれ落ちるお椀型グリーン」
2番ホール/326Y/Par4。打ち上げで比較的フェアウェーが狭いホール。
グリーン右手前のガードバンカーは深いうえ、中には木が生えているため、絶対に避けたい!
最も注意すべきは、お椀型のグリーン。中央付近が高く周囲が低いためグリーンからこぼれ落ちやすくなっている。

 

6番ホール「ショットの精度が問われるS字ホール」
6番ホール/402Y/Par4。フェアウェーはS字を描くように曲がっていて、その右側にはクリークがある。
グリーンの右と奥はレッドペナルティエリアが近いため、ショットの飛距離・方向性が特に求められる。