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#489

下田悠太 折り紙・建築構造エンジニア

 

子供の頃から折り紙が好きだった下田。今や宇宙開発など、あらゆる分野で利用されている「折り紙の幾何学」を建築構造の世界に応用しようと考えた。作ったのは一枚の布からできた構造物。折り紙が「一枚の紙」から折られるように「一枚の膜」からできている。
しかもこの発想は、自然界のある意外なものを観察しているときに生まれたという。
建築のみならず、ファッションやあらゆるものを「折り紙」で捉え直す下田。人類がまだ見たことのない「美しいカタチ」へ、あくなき探究心が生み出すものとは。

 

しもだ ゆうた

 
2019年東京大学卒業。2021年同大学院修士課程修了。折紙の幾何学と構造力学を背景に、コンパクトに折りたためる構造や軽量な膜テンセグリティ構造など建築の新たな形態に関する研究・制作を行っている。受賞歴に「コロキウム構造形態の解析と創生2020」形態創生コンテスト 最優秀作品、Forbes 30 Under 30、研究に「Developable Membrane Tensegrity Based on Origami Tessellations」(AAG2023)など。