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#487

田ヶ原絵里 株式会社CAN EAT 代表取締役CEO

 

食物アレルギーがある人は、外食に制限を感じることが多いのが現実だ。メニューを見ただけではわからない成分があり、外食自体をあきらめることになってしまう。それは、食事を提供する飲食店などの場合も同じだ。多人数での会食で食事制限がある人物がいると、その食材自体を出さないか、完全に別メニューを作成することがほとんどだった。
 
田ヶ原が展開するアレルギーヒアリングサービスは、参加者に招待状などを通して、食事制限の内容を、これまでのアレルギー事例に基づく100品目について、その程度やレベルまで詳細に報告ができるものだ。食物アレルギーであってもどこまでがNGなのかは、それぞれで大きく異なる。これによって、飲食店などはメニュー選択の幅が大きく広がっている。
 
さらに、食品の原材料表示をスマホで撮影し送信すると、専門家のチェックを経て、アレルギーを判定・表示するサービスも行い、飲食店などで誰でもアレルギー管理ができ、共有できるシステムを作った。食べられないものがある人の外食を救い、すべての人の食事を、おいしく楽しく健康的にすることを目指している。

 

たがはら えり

 
1988年4月20日生まれ
自身の母親が、お米アレルギーになり、好きな外食を控えることになってしまったことをきっかけに、食物アレルギーと外食の課題を考えるように。大日本印刷での勤務時に企画アイデアを提案するが、新規事業化するためにはきびしさも感じ、中途半端にはできないと、独立して起業するに至った。