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#475

斉藤優也 合同会社クアッガ 代表

 

パン屋さん約200軒を回って、「約5~10%の売れ残ったパンが廃棄される」と知った斉藤。この“フードロス”問題に一石を投じた。立ち上げたのは、全国のパン屋さんで売れ残ったパンを販売するプラットホーム「リベイク」。
まず会員登録をしたユーザーが、ウェブサイトを通じて目当ての店のパンを予約。
そしてパン屋さんは、ロスが出たら予約してくれたユーザーにパンを冷凍して店から届けるという仕組みだ。
「北海道から沖縄まで全国1500店舗以上のパン屋さんに出会える」といったところで
フードロス対策だけでなく、パンの地域の違いや特色も楽しめると好評だ。
2018年のサービス開始以来、800トン以上のパンの廃棄が削減できている。
子供の頃からずっと持続可能な経済活動をしたいと思っていた斉藤。
パン以外でも「和菓子」や「ケーキ」などのフードロスの削減にも取り組みたいとその先の展望も語る。

 

さいとう ゆうや

 
1991年生まれ。北海道の農家に生まれ横浜で育つ。東京大学農学生命研究科修了。
学生時代は生態学や有機農業の研究をし、修了後は農業系のベンチャー企業に勤務。 その後、自然や農業の知見を活かして幼少期からの目標であった自然、社会、人間の幸福に沿った形での経済活動創出を目指し、2018年に合同会社クアッガを設立。