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#425

森本新太郎 株式会社quelmap 代表取締役社長/福井県立高志高校3年生

「コロナでオンライン授業になった時、わからないことを先生に質問しようとしたら、ズームでみんなに聞かれるんだなとわかって、恥ずかしくなり、ためらってしまった」
森本が、同じ学校の生徒同士が匿名で質問ができ、教え合うアプリquelmapの開発を
始めたきっかけだ。プログラミングの経験を活かし、たった1人で制作。リリースの頃には対面授業に戻っていたが、校内で発表すると、多くの教員や生徒に受け入れられ、他校にもプレゼンするため、森本は高校生で起業し、社長となった。
 
quelmapは、教科や学校行事などについて気軽に質問し、答え、閲覧ができるアプリ。
質問や回答数、いいねをもらった数が、信頼度として評価される。生徒は匿名で質問するが、先生は質問した生徒が誰かわかるシステムになっており、習熟度を把握することができ、授業にフィードバックできる。校内でのコミュニケーションツールとして機能している。

 

もりもと しんたろう

 
2006年3月29日生まれ
小学生の頃からコンピュータープログラミングを始め、ロボットコンテストへの出場、
ゲーム制作などを行なってきた。アプリ制作は、高校2年で作ったquelmapが初めて。
福井県の学生起業応援の補助金認定を受け、ほぼ自己資金なしで、高校生で起業。
quelmapでは、今後、協賛企業を募り、企業と高校生をつなげ、収益化を生み出す
ビジネスモデルを構想している。
クラブ活動は、テニス部と数理探究部。弟妹とバンド活動も行っている。