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#413

清水映輔 OUI Inc. 代表取締役/眼科医

世界に4400万人いるという失明患者。しかしその原因の半数は、白内障などの、日本では一般的な手術で治せる疾患だという。途上国でも、もっと簡単に眼科診療にアクセスできないか。清水が考えたのはスマートフォンに装着するだけで、いつでもどこでも眼科の診察ができるSmart Eye Camera(スマートアイカメラ)。外部バッテリーなど一切必要としない、シンプルな設計のアタッチメント型医療器具だ。すでに世界20カ国で稼働しており、日本の離島・僻地医療にも活用が始まっている。30年後には世界の失明患者は3倍になるという中で、清水が目指す未来とは。

 

しみず えいすけ

 
慶應義塾大学医学部卒。眼科専門医・医学博士。
2016年にOUI Inc.を創業。2017年国際医療支援活動の際、ベトナム人医師が、専門医療器具がない代わりにスマホやペンライトを用いて眼科診療をしているのを目の当たりにし、その解決策としてSmart Eye Cameraを開発・実用化。慶應義塾大学医学部眼科学教室 特任講師。