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#367

大西里枝 京扇子 大西常商店 4代目

4月から9月までに売り上げの8割を占めるという扇子。
大正2年から続く老舗京扇子 大西常商店の4代目の大西里枝が開発したのはルームフレグランス。
年間を通して安定した売り上げと、職人の仕事を得るため、新たに考え出した。
特徴はその材質で、扇子の骨組みと同じ竹を使用。
扇子を作る際行うのが、その竹を一瞬香料にひたすという工程。
こうすることで竹の「毛細管現象」で香りが一年以上持つという。
これをルームフレグランスに応用した。
扇子のみならず、京都の伝統文化を守るために大西がこの先目指すものとは?

 

おおにし りえ

 
1990年京都生まれ。
 
大正2年から続く老舗京扇子 大西常商店の4代目
大学を卒業後、一般企業に就職。その後結婚、出産を期に家業を継ぐことを決意。
店舗である京町家をレンタルスペースとして貸し出したり、
観光客向けに「投扇興」と呼ばれる、扇子を的に向かって投げる京都の伝統的な遊び体験など
開催するなど、伝統文化を守るため様々なことに取り組んでいる。