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#330

吉野慶一 Dari K 株式会社 代表取締役

吉野の立ち上げたDariK(ダリケー)は、インドネシアでのカカオ豆の栽培から収穫、
加工、販売までを一貫して行なうチョコレートブランド。
きっかけは、西アフリカの国々より、もっと近いアジア産のカカオがなぜ日本に輸入されないのか疑問に思ったことだった。
実は チョコレートの風味を出すのに欠かせない「発酵」という過程を
インドネシアの農家は行なっておらず 豆の品質が低いとされていたのだ。
その背景にあったのは、先物取引市場でカカオの価格が決定するという仕組み。
いくらいいものを作ってもカカオの価格に反映されない、という現実だった。

「努力が報われない仕組みを、なんとかして変えたい」
常に生産者の側にたち、インドネシアのカカオ農家の生活を豊かにしてきた吉野。
さらに世界600万人のカカオ農家を救うために 開発した世界初のものとは?

 

よしの けいいち

1981年、栃木県足利市生まれ。
慶応義塾大学経済学部を卒業後、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究科修士課程を修了。その後、オックスフォード大学大学院比較社会政策修士課程を修了し、投資銀行やヘッジファンドで金融アナリストとして活躍。
2011年、インドネシア産のカカオ豆を使ったチョコレートおよび菓子の製造・販売を目的とするDari K株式会社を創設。