バックナンバー

#293

市川加奈 Relight株式会社 代表取締役社長

コロナ禍で失業者が増えるなか、注目されているのが
住まいと仕事を支援する事業「いえとしごと」だ。
起業した市川は、家や定職がなく不安定な生活を送る「見えないホームレス」が、
東京だけでも現在約4000人いると言う。
 
そこで、「携帯電話がない」「身分証がない」など、ホームレスの人たちの実情を十分に考慮したうえで、住み込みで働ける仕事を紹介。さらに就業後も支援を継続するなど、既存の制度ではフォローしきれなかった範囲で支援していることでも定評がある。
 
現在は、「ホームレスになった人」の支援だが、将来的には仕事を自分たちで生み出すなど
セーフティーネットがたくさんある社会を作りたいと語る。

いちかわ かな

1993年生まれ。東京都出身。中央大学文学部卒。
 
大学で国際協力を学ぶ。途上国の貧困問題を調査するうちに、日本にも貧困問題があることに気づき、ホームレス問題の解決を志す。
全国の炊き出しや夜回りに参加。支援者や当事者と対話をし、持続可能なソーシャルビジネスをするために、ボーダレス・ジャパンに入社。JOGGOにてバングラデシュと日本の生産管理や、精神疾患・発達障害者が働く国内工場を立ち上げる。退職後、ホームレス問題をテーマにしたRelight株式会社を起業。