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#281

谷英希 合同会社ヴァレイ 代表

生産拠点が海外に移り、減り続ける一方の国内の縫製工場。
日本の縫製業を次世代に繋ぎたいと、谷が考えた新しい仕組みが
「マイホームアトリエ」。
全国に散らばる職人の自宅を「小さな縫製工場」として活かすというもので、
これなら高齢の職人のみならず、子育てや介護などが理由で
「腕はあるのにやむなく離職した」という女性も、家庭と両立しながら
仕事を続けられる。
パリコレ参加デザイナーや有名ブランドなど、高品質な服づくりを行う谷。
次々とアイデアを実現していく谷の原動力と、その先にみる未来とは?

たに ひでき

1980年 奈良県生まれ。幼少期から母の経営する縫製工場でミシンの音を聞きながら育つ。奈良高専に入学するも高校3年で中退。
24歳の時、ワーキングホリデーを利用してオーストラリアへ。
帰国後地元に戻り、母が経営する縫製工場を見たとき、あまりに高齢化が進み衰退していることに衝撃を受ける。さらに母に「縫製工場などやらないほうがいい」と言われたことをきっかけに奮起。2016年1月、25歳で合同会社ヴァレイを設立。2017年ビジコン奈良2017最優秀賞、2019年経産省羽ばたく中小企業300に選出。
2020年コロナ禍には経産省からの要請で医療用ガウン10万枚も製作した。
「日本の縫製業を次世代に繋ぎたい」そして「努力が報われる世界を作りたい」というのが理念。