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#272

野口真平 イタンジ株式会社 代表取締役

今、不動産取引で問題なのは、WEBサイト上の物件情報が正確でないことだと野口は言う。
およそ12万の不動産業者が同じ物件を扱うにも関わらず、FAXや電話で対応しているため、情報の更新に遅れが生じることが理由だ。
こうした問題を野口はスマホひとつで解決できるサービスを作った。
特徴は、物件の内見がユーザー単独でもできること。
事前に予約し、スマホで解除できる部屋の電子キーを受け取る方法だ。
さらに、重要事項説明や契約の申し込みもオンラインで行えるため、今まで賃貸取引にかかっていた時間を大幅に短縮できた。
また、引越すと必要になるライフラインの変更手続き。
野口は賃貸の申し込み情報を電子化したことで、ユーザーの許可の元、関連事業者との
データ連携を可能にした。これにより電気やインターネット、ガスなどの申し込みも、
賃貸契約と連携して簡単に行えるようにした。
これまでの不動産業界の常識を覆し、ユーザーにリアルとITの良い部分を選択してもらうことで
滑らかな取引を行っていきたいと野口は語る。

のぐち しんぺい

1989年4月21日生まれ
東京都出身。早稲田大学教育学部卒。同大学在籍中、早稲田大学主催のビジネスプランコンテスト優勝。学生向けSNSを作成し起業。その後、IT企業に入社しエンジニアとしてシステム設計を担当。2014年2月、イタンジ株式会社に入社。 同社でWEBマーケティング、不動産仲介業務、システム開発(rails)、管理会社向けシステムのコンサルティング業務などを担当。執行役員を経て、2018年11月代表取締役に就任。