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#240

山本高之 TCC Japan 日本サラブレッドコミュニティクラブ代表取締役

JRAのトレーニングセンターがあることで知られる馬の街・滋賀県栗東市。
そこに栗東出身の山本が作ったのは、引退した競走馬をセカンドキャリアに繋げるために一時的に預かるホースシェルター。これまで引退後の余生が顧みられることのなかった競走馬に新たな役割を与えるため、引退馬のファンクラブを作り、馬の一口オーナーを募集して飼育費用を賄い、全国の乗馬施設などにその資金とともに預託する。
受け入れ施設の経済的負担も減り、引退馬は新しい役割を得られ、馬のファンは各地の施設でその馬に出会える、3者ともにメリットのある画期的な仕組みだ。馬のセカンドキャリアとして、ホースセラピーなど人と馬の福祉活動にも取り組む山本。そんな山本が目指す、人と馬との共生社会とは。

やまもとたかゆき

1979年滋賀県生まれ
馬の街、栗東市出身。
妻は元JRA騎手の福永洋一氏の娘、妃呂己さん。
大学卒業後、コンサルタント会社を経て2006年東京でITベンチャーを立ち上げたが、東日本大震災を機に地域の重要性を感じ、すでに妻がホースセラピーの活動に取り組んでいたこともあり、出身地栗東で馬に関わる事業を起こすことを決意。
2015年には子供たちのためのホースセラビー施設を開所。
2018年冬、引退馬をセカンドキャリアにつなげ、馬と人の福祉活動を行う拠点「TCCセラピーパーク」をオープン。