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#187

日置愛 teritoru株式会社 代表

「衣食住で衣と食に関しては毎日、悩むほど選択肢がある。そこで、住む場所にも選択肢を作りたい」と日置氏。立ち上げたのは、短期ルームシェアを提供する「weeeks」。専用サイトから掲載されているルームシェアのテーマにエントリーし、マッチングが成立しだい、すぐにその場所で生活ができる。期間は週末を利用して2泊3日から長期では1カ月ほどで、ダイエットや料理など共同生活のためのテーマが設けられている。「weeeks」は、会社に通うなど日常のライフスタイルを変えずに、住む場所だけを変えられるのが魅力。普段とは全く違うコミュニティの人と出会い、生活を通して反響することで、参加者は人生を見つめなおすことが出来るのだと言う。サービス開始当時、選択できる場所は首都圏だけだったたが、今では週末限定で新潟をはじめとする地方までエリアを拡大。共同生活のテーマを稲刈りなど地場産業と組み合わせることで、過疎による労働力不足を補い、空家対策への期待も高まる。「いろいろな課題は、誰かの手によって変えられるのではなく、いろんな人の人生の積み重ねによって変わるもの」と考える日置氏。そのため活発に動く人や自発的に世の中を捉える人が増えることによって、世の中も自然と良くなるのだという。

ひおき あい

1993年 福岡県生まれ。成城大学社会イノベーション学部卒業。新卒でニューヨーク勤務を決意。現地の新聞社で飛び込み営業として働く。2017年帰国後11月に “人と向き合いあたりまえを再定義する”をミッションとしたteritoru(テリトル)株式会社を創業。暮らしに新しい選択肢を広げるweeeksというサービスを立ち上げ