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#185

船橋慶延 企業組合八幡平地熱活用プロジェクト代表理事

自らも馬術の選手であることから、引退した競走馬に活躍の場を提供すべく、八幡平に引退馬を飼育するための牧場兼農場を設立した。その飼育費用を捻出するため、八幡平の温泉熱を利用し、馬ふんを使って堆肥を製造。また、馬の堆肥を利用してマッシュルームを栽培して販売している。馬が生み出す資源と地熱を活用して生まれた利益が再び馬に還元されるという経済にも環境にもやさしい持続可能な循環型の仕組みが注目を集めている。
東京オリンピックの馬術競技の会場に馬ふん堆肥を使って花を咲かせることが現在の目標。

ふなはし よしのぶ

1982年大阪市生まれ
高校時代馬術競技に出会い、動物の専門学校などを経て那須トレーニングファームに就職。そこで、競走馬の育成に興味をもち、その後、北海道の牧場で競走馬の育成に携わる。東日本大震災を機に岩手八幡平のクラリー牧場の手伝いを始めたことがきっかけで、この地に地熱を活用した農場兼牧場ジオファーム八幡平を設立。その他の地熱活用事業者とともに企業組合を作った。