バックナンバー

#167

田村浩二 TIRPSEシェフ/.science Inc.取締役

フランスのグルメガイド「ゴ・エ・ミヨ」の2018年度版「期待の若手シェフ賞」に選出される注目の若手シェフの田村。シェフとしての仕事のかたわら「エシカル」な食品を販売する会社を仲間と運営する。
「エシカル」とは倫理的という意味。丁寧に作られた良質なもの、福祉施設などで作られたものなど、それを買うことが社会貢献につながる商品のこと。田村の会社では、化学肥料を使わないで栽培した食べられる花・エディブルフラワーや食べられるバラを使ったアイスクリームなどを販売。アイスクリームは障害者福祉施設に生産を委託し、雇用を生んでいる。日本全国を巡って良質な食材を見つけ、シェフの技術と知識を駆使してより魅力のある商品に変えて販売し、良質な生産者の販路を開き支援する。生きるための基本である「食」を変えることが世の中を変えるという思いのもと、シェフの経験を活かせる新たな道を模索している。

たむらこうじ

1985年9月生まれ 神奈川県三浦市出身。
調理専門学校卒業後、人気店「エディション・コウジ シモムラ」にオープニングから参加。「L’AS(ラス)」で3年間シェフを務め、30歳を目前に渡仏。名店「Mirazur」、「レストランES」で1年間の修行後、帰国。2016年TIRPSEのシェフに就任。ウェブマーケター、植物学者の仲間と共にエシカル(倫理的な)フードを販売する会社.science Inc.を設立。「香り」を核とした料理を提唱、「香り」を用いた様々なプロダクトを発信している。