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#162

菊池 紳 プラネット・テーブル株式会社

全国の生産地と都心部の飲食店を直接繋ぐプラットホーム「SEND」
独自の需要予測から、生産者が作付けをする前に作物を買い取り、収穫後も、仕分けや袋詰めの手間を省いて出荷させるなど、生産者よりのスタンスが人気。中でも一番
の拘りは、飲食店からの感想や要望を生産者へ戻して、需要のある作物を作ってもらうことだ。路地もののホルン型パプリカなど、一般市場の規格にのらないものが重宝
されている。メリットは、生産者側だけではない。飲食店側は常時300種類の中から手軽に食材をインターネットで注文でき、またシェフからも欲しい食材を、生産者
へ直接、リクエストできる。農業はすごくクリエイティブな産業で、その創造的な活動が、人間の一つの働き方であり、挑戦へのきっかけにもなるという。

きくち しん

大学卒業後、外資系金融機関やコンサルティング会社、投資ファンド等を経て、独立。農畜水産・飲食料品業界における新事業構築や成長支援、資金調達等を数多く手掛ける。2013年、農林水産省主管のファンド「農林漁業成長産業化支援機構」の設立メンバーとして参画するとともに「6次産業化中央サポートセンター」の立ち上げを手掛ける。農畜水産・食分野の課題解決に向けて、民間主体の機動的・国際的なイノベーション促進プラットフォームの必要性を感じ、Food Innovation Initiativeを設立。食農ウェブメディア「The Round Table」編集主幹。プラネット・テーブル代表取締役。