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#156

早坂正年 ブルーファーム 代表

宮城県大崎市に、農家が商品開発やパッケージデザインを気軽に相談できる一軒のカフェがある。デザイン会社社長の早坂が始めた試みだ。最大の特徴は料金体制にある。デザイン料を農作物や商品で支払える「物々交換」のシステムなのだ。デザインしたら終わり、ではなく、販売方法のフォローも行うため、ブルーファーム経由で東京のレストランやホテルに東北の食材が卸されることも多い。早坂が考えるデザインとは?食を通して、地元の観光産業の未来も担う。

はやさか まさとし

1980年愛知県知立市生まれ。
東北芸術工科大学卒業後、リンベル株式会社へ入社。食品・雑貨のバイヤーとして10年の経験を積み、震災で落ち込んだ東北の一次産業をなんとか盛り上げたいという思いから2014年ブルーファーム株式会社を起業。”農業を家業から事業へ”をコンセプトに、小規模農家を中心に販路開拓・商品開発をサポート。デザイン料を農作物などで支払う「物々交換」のシステムが話題に。
2015年、自社商品がグッドデザイン賞を受賞。
2017年、床屋をリノベーションしたブルーファームカフェがグッドデザイン賞受賞。