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#95

森岡督行 森岡書店 店主

1種類の本に特化した、画廊のような販売スタイルの「森岡書店」。昭和初期の面影を残した建物に店を構え、訪れる客を本の世界にいざなう。本にまつわるアート作品や商品を販売することで、より深く作品の魅力を味わってほしいという森岡の願いが込められている。書店が現代社会で生き残るために必要なヒントがここにはある。

もりおか よしゆき

1974年山形県生まれ。日本一の古本屋街、神田神保町の老舗・一誠堂書店で8年勤務の後、2006年に「森岡書店」を古本と無縁の街・日本橋茅場町に開く。さびれた建物の店内に写真・美術の古書ばかり置くスタイルが人気に。開業までの経緯をつづった「荒野の古本屋」もヒット。「東京旧市街を歩く」など、作家業も開始。2015年、店の銀座移転を機に、扱う本を1種類に絞る(毎週更新)。