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ベストヒットUSA ZOOM収録の裏側パート2~ジョナサン・ケイン~

渾身のブッキングはいまだに興奮を覚えるものです。
前回はパンクの神様、ジョン・ライドンでしたが、
今回は、ジャーニーのジョナサン・ケインについて語りたいと思います。

 
名前は有名ではないですが、
皆さんが想像するジャーニー・サウンドを作り上げたキーマンで、
彼のクリエイティビティなしには現在のジャーニーはなかったと思っています。
なので、今回は、バンバスのニール・ショーンではなく、
ジョナサンだったことで、これまでにないようなインタビュー、
曲についてより深堀りすることができました。

 
放送をご覧になっていない方もいらっしゃると思うので、
簡単に要約しますと、
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」が生まれた経緯を質問すると、
ジャーニーに加入する前の苦労していた時期、
当時飼っていた愛犬が生死をさまようような交通事故にあい、
高額な治療費が払えなく、父親に借りることになるのだが、
そこで言われた言葉が、
「金は用意する。でも自分を信じることを止めるな」と。

 
この言葉を大事にノートに記し、
のちにスティーヴ・ペリーと自宅で
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」を作り上げることになり、
歴史が作られたのですが、
実は放送ではカットしているこんなエピソードがあります。

 
ジョナサンとZOOMがつながり、
お互い自己紹介をしたところで、
「ごめん、ちょっと待ってて」とあわててその場を去り、
しばらくして戻ってきたら、

 
「うちの2匹の犬が喧嘩しはじめたから、仲裁してきた」と。
「ずっと犬を飼っているんだ」と愛犬家の顔も見せてくれたジョナサンが
「ドント・ストップ・ビリーヴィン」のエピソードを語った時は、

 
妙にリアルな情景を思い浮かべることができ、
なんとも言えない体験をすることができました。

 
自宅で行われるZOOM収録は、言葉の情報以上に得られるものもあるので、
こんな瞬間に立ち会えてよかったわ~と振り返りながら、ニヤニヤと執筆しています。
もちろん、今夜のBGMはジャーニーです。

 
 
川岸才門(BS朝日 編成制作局 編成制作ビジネス部)
 
 

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