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#54

塔に魅せられた男たち

太古の昔から空に憧れ、より高い建築物を作り続けた人類…いつの時代も競うように「塔」を建て続けてきました。この番組は、「塔」に魅せられ、新しい世界を切り開いてきた人々の思いを追いかけるドキュメンタリー。

今年、最も注目を浴びている美術展『ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展』。16世紀の巨匠ブリューゲルが、旧約聖書に登場する塔を描いた傑作が人々を魅了している。その「バベルの塔」に大きな影響を受け、新たな漫画の世界を切り開いた世界的なアーティスト・大友克洋。今回の美術展に合わせ、独自の解釈で「インサイドバベル」という作品を作った。大友が「バベルの塔」の魅力とすごさについて語る。また、東京オリンピックのため新国立競技場を手掛けることになった世界的建築家・隈研吾から見て、「バベルの塔」とはどんな作品なのか話を聞いた。さらに、ブリューゲルが「バベルの塔」の舞台としたベルギー・アントワープの取材で分かった驚きの新事実とは…?

平安時代の京都。実は、その時代の京都には100を超える塔が林立していた。当時ブームになったという、100の塔を数日で巡り願掛けをする「百塔参り」とは? 萩谷順が現存する東寺、仁和寺など世界遺産に指定されている塔を巡り、なぜ平安時代の京都人が塔に魅せられたのか、何を願ったのかを探っていく。また、当時の京都に建てられていた高さ80メートルを超す幻の九重塔の謎にも迫る。

スペイン・バルセロナの名建築サグラダ・ファミリア。「永遠に未完成」といわれたこの塔が、最近の調査によって完成のめどが立ったという。そのカギを握るのが日本人彫刻家・外尾悦郎。サグラダ・ファミリアにかけたガウディ、そして、引き継いだ外尾悦郎の思いを現地で取材する。